【2学年】 3/18火 平和学習

 「三寒四温」の故事のように、寒い日と暖かい日が入り混じっている日々です。

 2年生は、「平和学習」として、広島被爆者援護会の理事長であり語り部でもある石原智子さんをお招きし、講演いただきました。石原さんは、母親のお腹の中で被爆(胎内被曝)された方です。両親や周囲の人々から見聞きした記録をもとに、お話してくださいました。

 

 戦時中は空襲に狙われないよう、家じゅうの窓を閉めてから明かりをつけたこと。爆心地から70km離れていても大きなきのこ雲が見えたこと。物資を持って広島の街を歩き、分け与えたこと、水を分けきれなかったこと。原爆投下直後の広島の街は一気にひんやりとし、黒い雨が降ってきたこと。広島駅の端が黒くなっていたこと。
 両親から聞いた当時の光景を、細かく語ってくださいました。

 また、実際に使っていた防空頭巾を見せ、地図を用いて爆心地の様子について説明もしてくだささいました。そして両親が残してくれた、今も大切にしている「賢くなくていい、人の役に立ち笑顔で生きなさい」という言葉を教えてくださいました。今ある「平和」の大切さを考えることができました。最後にいただいた「平和とは、『幸せ』『楽しい』と思えること、思い出がつくれること、楽しい学校生活を送ること」「人のいいところを見抜ける人になってほしい」という言葉も、とても印象的でした。

 今年で、終戦から80年が経ちます。今ある平和に感謝し、平和に至るまでにたくさんの苦労があったことを、ぜひ修学旅行で感じ取ってほしいと思います。